プレイバックTOF&TOT

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ストリートのカスタムマシンで参加できるレースであるテイスト・オブ・ツクバ(以下TOT)。時代の移り変わりとともにその参戦車両の顔ぶれには多少の変化が見られるが、基本的には70〜80年代に生産された鉄フレーム車が主役だ。では、どのような内容のマシンが参戦していたのだろうか?

プレイバックTOF&TOT

テイスト・オブ・フリーランス(以下TOF)を皮切りに30年の歴史を誇るTOT。あたり前だが、30年前と現代ではレースの様相は異なる。黎明期のTOFから現代のTOTまで、今あらためて振り返ってみよう。

テイスト・オブ・ツクバ

ストリートとレースを結んだ意義ある大会

1990年に初開催されたTOF。当時存在した草レースで有名だったのはBOTT(バトル・オブ・ザ・ツイン)やタイムトンネル。ツインモデルかシングルモデルを主体としたレースで、ビッグネームになるとTT-F1クラスかGP500クラスのマシンで争われる全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐、はてはWGPといった時代。市販車はアルミフレーム主体となっていた。空冷Zや鉄フレーム車は時代遅れのマシンとして捉えられていたのだ。

しかし、のちに三京ブームと呼ばれるようになったビッグネイキッドのカスタムブームで、雨後の筍のように90年代初頭には新興カスタムショップが登場。その彼らの受け皿として参加車両を三京ブームの主力だった70〜80年代生まれの鉄フレーム車としたことで知名度を大きく高め、現在まで多数の参加者を迎えている。

それから20年、30年が経過すると、時代が下るとともに“ちょっと古い”程度だったモデルが30年前、40年前のビンテージモデルになり、徐々に参加可能車種も緩和の兆しが見えてきた。かつてはTOTに存在したもののパーツの枯渇などの理由から徐々に消えたマシンがある一方、今ではZ1000やFZS1000、ニンジャH2Rといった高年式/現行モデルも参加可能となったし、比較的高年式のアルミフレーム車にも門戸を開くようになった。このように、参加車両にも徐々に変化を見せつつも、ストリートのカスタムマシンで参加できるレースとして、今なお親しまれているのだ。

〜続く〜

テイスト・オブ・ツクバ 参戦マシンの変遷 〜TOFの時代〜

テイスト・オブ・ツクバ 参戦マシンの変遷 〜TOTの時代〜



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