扱いやすくビギナーにもオススメで、ベテランもスポーティな走りを楽しめる688㏄並列2気筒エンジンを搭載するMT-07がフルモデルチェンジを受けて登場するぞ! The Advocator of Riding Delight=走る喜びの提唱者をコンセプトにさまざまな手が加えられている。
テネレ700やYZF-R7にも採用される並列2気筒エンジンはCPと呼ばれ、今回シリーズ初となる電子スロットルを採用。吸入効率の最適化も行なわれ、全域でなめらかなトルク特性を獲得したという。また電子スロットル化によって、好みに合わせた出力特性・電子制御の介入を選択できる機能『YRC』を搭載し、さらにはシフトダウン側にもクイックシフターの装備が可能になった。ただし標準装備はされておらずオプション扱いになる。さらにトルクフルなフィーリングを際立たせるべく吸気音にもこだわって作り込まれているのも注目のポイントだ。
走行性能のアップにともない、車体側にも多くの手が加えられている。基本骨格となるフレームは新設計され、フロントフォークは新たに倒立が、リヤは伸び側減衰力とプリロード調整が可能なリンク式モノショックが採用された。さらにフロントブレーキキャリパーはラジアルマウントタイプが採用され、ホイールは軽量化をねらってスピンフォージドホイールを新たに設計し投入。より俊敏な走りが期待できる。
それに合わせてライディングポジションを見直し実施。加えてメーターは5インチフルカラーTFTが採用され、さまざまな情報が表示される。このメーターは専用アプリ『Y-Connect』をインストールしたスマートフォンと車両を接続し、YRCのセッティングやさまざまなコンテンツの利用が可能。さらに『garmin StreetCross』をスマートフォーンにインストールすれば、車両とペアリングすることでメーター画面でナビゲーション機能を使えるようになっているのだ。
さらに2024年モデルのMT-09に搭載され、話題を集めるY-AMTを搭載するM-07 Y-AMTもラインナップに加わった。クラッチとシフトレバーの操作が必要ない自動変速トランスミッションとなり、気軽にライディングを楽しみたいと考えている人には要注目の1台だ。
なおMT-07、MT-07 Y-AMTともにカラーリングは共通で、マットライトグレー・マットダークグレー・ブルーの3色が用意される。価格はMT-07が96万8,000円で、MT-07 Y-AMTが105万6,000円で、発売は2月26日からだ
※写真はMT-07
※写真はMT-07
※写真はMT-07
MT-07 / Y-AMT主要諸元
※〈〉はY-AMT
モデル名 | MT-07 / Y-AMT |
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型式 | 8BL-RM48J〈8BL-RM50J〉 |
全長×全幅×全高 | 2,065×780×1,110(㎜) |
軸間距離 | 1,395㎜ |
シート高 | 805㎜ |
車両重量 | 183㎏〈187㎏〉 |
燃費消費率*1(WMTCモード値[クラス]*2) | 21.3㎞/L〈25.8㎞/L〉[クラス3・サブクラス3-2]1名乗車時 |
原動機種類 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ |
気筒数配列 | 並列2気筒 |
総排気量 | 688㎤ |
最高出力 | 54kW(73ps)/8,750rpm |
最大トルク | 68N・m(6.9㎏f・m)/6,500rpm |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクションシステム |
燃料タンク容量 | 13L |
タイヤサイズ(フロント・リヤ) | F=120/70ZR17 M/C 58W・R=180/55ZR17 M/C 73W |
乗車定員 | 2名 |
※1 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります ※2 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます