ゴルフのクラブヘッドに施工するガラスコーティング剤”ハドラス”を展開するハドラスホールディングスは、そのハドラスの空気抵抗低減効果を検証するため、実際のバイクレースで実証実験を行なうことを発表。同時に2022年より全日本ロードレース選手権・ST1000クラスに参戦するオートレース宇部RACING TEAMのオフィシャルスポンサーとしての契約を締結した。
2021年からハドラスはスポーツ界全体への進出をスタートさせているが、バイク業界への進出の第一歩として2022年から全日本ロードレース選手権・ST1000クラスへ参戦するオートレース宇部RACING TEAMのオフィシャルスポンサーとなった。そしてこれは同チームのマシンのカウルや、ヘルメットなどのレーシングウエアにハドラスコーティングをほどこし、ハドラスが持つ空気抵抗低減効果を実証実験する意味も含まれるとのこと。そして2022年シーズン、同チームはハドラス施工カウルやヘルメットで戦い、得られたデータをフィードバックしていくことになる。
そもそもハドラス(HardoLass)とは、日本で開発された無機ガラス皮膜を形成するコーティング剤。成分が空気中の水分と反応し、硬化する一液性のコーティング剤で、膜厚は、ナノレベル超薄膜を形成。超微粒子液体のため、非常に細かい部分に隅々まで溶剤が入り込み、クラック(割れ)などがほとんどないのが特徴になるとのこと。それと大きな特徴は防傷性・防汚性が大きく向上するとともに、あらゆる素材への施工が可能だという点をハドラスでは挙げている。バイク界ではなじみがないハドラスだが、今回の全日本ロードレース選手権での実証を経て、より我々にとって身近な存在となるかもしれない。