1万2,000rpm以上での制御を解除して100%の性能を引き出す
Ninja ZX-25R用パーツの開発を精力的に続けているトリックスターは、サブコンピュータとして知られるラピッドバイクにNinja ZX-25R用のトリックスターバージョンを用意。同社から発売されることになった。
今回トリックスター仕様としてリリースされるのはラピッドバイクのシリーズからラピッドバイクEVOとラピッドバイクレーシングの2種類。いずれも配線加工不要でカプラーオンによる簡単な装着が可能で、トリックスター製フルエキゾースト専門の燃調マッピング、スイッチ切り替えによる通常モードとレーシングモードとの切り替え、キャンセラーを使用した完全スタンダードといった機能が用意されている。もちろんスタンダードのラピッドバイクEVOやラピッドバイクレーシングに用意されている機能、さらには機能追加オプションもそのまま使用可能だ。
そしてトリックスター仕様の最大の特徴は、スイッチ切り替えによる通常モードとレースモードの選択時、レースモードでは国内仕様ECUを採用するNinja ZX-25Rの制御を解除できる点だ。この制御とは、1万2,000rpm以上の回転域になるとフライバイワイヤに制御が働き、アルセル開度が75〜80%程度に閉じるというモノと、フライバイワイヤの制御によって、アクセル操作よりもバタフライの動作が遅れて(=ゆっくりと)開くというモノ。この制御を解除することでリニアなアクセル操作を可能とし、さらにバタフライを100%開くことで、本来の性能を引き出すとしている。
ただしレースモードではギヤポジションインジケーターの表示がNのみになったり、純正オートシフターやトラクションコントロール、サイドスタンドスイッチがキャンセルされるので、それを避けたい状況ではスタンダードのラピッドバイクの機能となる通常モードに切り替えるといいだろう。
またオプションパーツを追加したフルセットだと、装着に必要なハーネス類が付属するほか、ラピッドバイクEVOではフライバイワイヤーの制御(倍速等)やエンジンブレーキコントロールといった機能や、ラピッドバイクレーシングだとローンチコントロールラビットバイクのトラクションコントロールなどの機能も追加される。
同社仕様のラピッドバイク装着時にはハイオクガソリン推奨となるほか、レースモードはサーキット専用品となるが、Ninja ZX-25Rでのサーキットデビューを検討中の人にとって、よりハイパワー化を目指す人にとって、有力な選択肢の一つになるだろう。
Ninja ZX-25R ラピッドバイク EVO TRICKSTAR ver.
フルセット
価格:20万6,800円
製品内容
- ラピッドバイク EVO本体
- 専用ハーネス
- バイパスキャンセラー
- レースモード切り替えスイッチ
- レースモード追加サブハーネス
- ラピッドバイクブリッピング
- ラピッドバイクYOUTUNE
基本セット
価格:9万7,350円
製品内容
- ラピッドバイクEVO本体
- 専用ハーネス
- バイパスキャンセラー
- レースモード切り替えスイッチ
- レースモード追加サブハーネス
Ninja ZX-25R ラピッドバイク Racing TRICKSTAR ver.
フルセット
価格:24万8,600円
製品内容
- ラピッドバイク Racing本体
- 専用ハーネス
- バイパスキャンセラー
- レースモード切り替えスイッチ
- レースモード追加サブハーネス
- ラピッドバイクブリッピング
- ラピッドバイクYOUTUN
基本セット
価格:13万8,600円
製品内容
- ラピッドバイク Racing本体
- 専用ハーネス
- バイパスキャンセラー
- レースモード切り替えスイッチ
- レースモード追加サブハーネス
※価格はすべて税込み
なお、本製品については専門性が高い製品のため、本製品に対する問い合わせはすべて同社ホームページにある問い合わせフォームを経由いただきたいとのこと。