2021年にアッパーカウルの形状など大幅なアップデートが加わったカワサキ・Ninja ZX-10R。2016~2020年モデルまでのNinja ZX-10R用カウルを製作してきたエーテックにもカーボン製カウルをはじめとした外装パーツの製作要望が非常に多く寄せられていたという。そしていよいよ販売準備が整い、11月1日から出荷予定となっている。
とくにNinja ZX-10Rが注目されていたのはレース界からの需要が高かったためでもある。エーテックはカワサキと協力関係にあり、カワサキのレーシングマシンの外装パーツを手がけることも少なくない。そういった実戦で培ってきたノウハウは他チームでも有効であり、ファクトリークラスのパーツを作り出すエーテックに熱い視線が送られていたことは想像に難くない。また、そういったファクトリークラスのパーツをストリートで愛車に取り込めるということから、一般ユーザーから市販化の時期について問い合わせが多数寄せられていたそうだ。
外装作りに関して同社では、たとえばフロントフェンダーを作ろう、アンダーカウルを作ろうといった単体の製作からスタートすることはほとんどない。つまり、製作するなら車体全部を同社製外装で換装可能にする、という意気込みでスタートするという。そこで車体をバラバラにし、アッパーカウルやテールカウル、サイドカウルといった主要外装パーツは当然のこととして、たとえばリヤブレーキのリザーバータンクカバーやフレームカバー、タンクカバー、メーターカバーなどなど、目に付いたパートを製作リストに加えていく。さらには、Ninja ZX-10Rでいえばラムダクトといった外部からはほとんど見えないパートなど『そこまで作るの!?』と言いたくなるパーツも同社が製作することは少なくはない。しかし、そういった細部のパートまで手がけることで車体全体の完成度を高めようというのが同社の意図だ。
また、同社では純正形状に準じているモノと、純正から一部を延長したり形状を変更したスペシャルと2パターンのパーツが存在するが、前者の“純正形状”というのも外観上のみ純正で、じつは同社で純正の弱点を強化しているケースもある。今回のNinja ZX-10Rでいえばスクリーン部分だったりサイドカウルが該当し、純正では切りっぱなしで強度的に不安があったパートに、同社では折り返しを設けて強度アップを図っているといった改良も見られるのだ。また、ラムダクト部分に若干だが形状面でも変更が加えられているという。
エーテックは“ブラックダイヤモンド”のブランドで知られるドライカーボン製パーツを多数リリースしており、今回のNinja ZX-10Rでもドライカーボン製パーツを多数用意している。外装カスタムにおいてはドライカーボンのように素材感を重視する人も少なくないだろうが、純正形状だが純正そのままではなく改良されている、というアップデートが可能となるのが同社製パーツを用いた外装カスタムの利点でもある。そういった点にも注目して、エーテック製外装パーツを活用して、自らのNinja ZX-10Rカスタムを楽しんでいただきたい。
カスタムポイント
カスタムパーツギャラリー
「Ninja ZX-10R by エーテック」の主なカスタム内容
エンジン総排気量 | 998㏄ |
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エキゾーストシステム | ヨシムラ マフラーステー:エーテック |
Fブレーキ | キャリパーカバー:エーテック |
Rブレーキ | フルードタンクカバー:エーテック |
スイングアーム | カバー:エーテック |
ステップ | ヒールガード:エーテック |
アッパーカウル | エーテック |
スクリーン | エーテック |
タンク | フロントカバー:エーテック サイドカバー:エーテック リヤカバー:エーテック |
サイドカウル | エーテック |
シートカウル | エーテック |
フレームカバー | エーテック |
フェンダーレスキット | エーテック |
メーター | カバー:エーテック |
ラムダクト | エーテック |
ミラー | カバー:エーテック |