“BLACK DIAMOND”のブランド名でドライカーボンパーツ多数を展開することで知られるエーテックから、ホンダ・CBR1000RR-R用パーツが発売される。外装パーツが中心となるが、ほとんどの製品は素材に平織・綾織ドライカーボン、ドライカーボンケブラー、開繊ドライカーボンの4種類が存在し、かつ金属パーツなども含めると、今回発表されたモノだけで何と全445種! 膨大すぎるのでここでは一部のみの紹介としたが、何ともスゴイ量である。
これまでにもエーテックには一般ユーザーからCBR1000RR-R用パーツの要望が多数あったことから開発がスタート。部分的に人気を博している・要望が多いパーツはニーズから察知できていたというが、同社では一部のみではなく車体全体として作り込むことのほうが多い。これは部分的なドレスアップからスタートして全体に至る、という流れで作り込むのではなく、全体のイメージをまず構築して必要なパーツすべてを製作する、という流れになるためだとか。そのため同社製パーツをすべて購入すればフルカーボン化がたやすく実現する。高額になってしまうのは否めないが、このCBR1000RR-R用パーツも開発情報が出た時点からフルカーボン化したいという要望が多数寄せられていたのだという。
もちろんフルカーボン化もいいが、部分的に取り入れることで視覚的なアクセントとして活用するのもいいだろう。たとえばミラーにしても全交換だけではなくミラーカバーも用意されているので、そのときどきの予算やスタイル面で重視したいパートのみ交換して楽しむのもアリだ。
そして交換すれば確実に純正外装より軽量化できるので、軽量化による運動性アップも同時に期待できる。個々のパーツ変更による軽量化効果は極端な違いを生まないが、その積み重ねは確実に運動性に影響する。レーサーなどがg単位でしのぎを削る効果はストリートでも無関係ではないからだ。また、交換ではなく追加パーツにしても軽量なので、運動性に対する悪影響を極小化できるのもメリットといえるだろう。
なお、交換・追加パーツはすべてエーテックとしてのデザインでまとめられており、純正形状の素材違いというだけではなく、単体または全体を交換した際に周囲との調和を意識した形状や機能強化を重視してリデザインされているモノも含まれる。とくにSPLはリデザインされたシリーズとなるが、こういったリデザインは外装パーツを長く手がけてきた経験から導き出されており、外装パーツを交換することに対しても、素材感の違いだけではなくスペシャルなモノを取り入れたという満足感が得られるはずだ。
そういった各種パーツだが、今回とくに人気を博しているのは前後フェンダー、サイドウイング、マフラーガード、フレームガードといったパーツとのこと。これらはすでに開発段階から多数のバックオーダーが寄せられていたそうで、発売開始情報ながらもこれらの入手はすぐには難しいかもしれない。その点はご承知いただきたいところだ。
カスタムポイント
一番人気が純正形状と同様のフロントフェンダーSTDと、形状に改良を加えたフロントフェンダーSPL。写真はSPLで、フェンダー上部にダクトを設けることで走行風をラジエターに効率よく導風させることを意識しつつ、フロントフォークのインターチューブを可能な限り保護することを重視した。サイドを覆うことで整風効果も高まり、操安性向上にも期待できるパーツだ。平織・綾織ドライカーボンで4万4,000円、ドライカーボンケブラーと開繊ドライカーボンは5万2,800円
※記事内の価格はすべて税込み
カスタムパーツギャラリー
「CBR1000RR-R by エーテック」の主なカスタム内容