生産終了がアナウンスされて久しいZRX1200ダエグだが、カスタムシーンにおいては根強い人気となっており、アクティブからもダエグ用のカスタムパーツが継続して開発が続けられている。
ダエグの可能性を広げるアクティブ渾身のニューパーツ
2017年の東京モーターサイクルショーでアフターパーツメーカー、アクティブのブースにはフルカスタムされたZRX1200ダエグ(以下、ダエグ)が展示された。そのダエグでは、同車の特徴でもあるビキニカウルはフレームマウントされ、前後サスペンションはハイパープロを装着。そしてスーパースポーツモデルのようなスイングアームに換装されていた。すでに発売されているアフターパーツが多く採用されていたが、開発中の参考出品パーツも合わせ、アクティブ渾身の製品がふんだんに用いられて製作された。そのダエグはどんなマシンなのか。その詳細をここで紹介する。
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東京モーターサイクルショーに向けてカスタム車を製作するにあたり、アクティブが掲げたテーマは“直感型”だった。バイクの基本となる“走る、曲がる、止まる”という三大要素をパーツの軽量化とバランスを徹底的に追求してセットアップし、乗ればすぐに劇的な変化を体感できるようなマシンを目指したという。そのなかでも走る、曲がるに大きく影響するのがハンドリングだ。
ハンドリングを向上させる一つの手法として、純正ではビキニカウルがフロントフォークにマウントされているのに対し、このダエグはアクティブオリジナルのカウルマウントステーを介して、フレームへのマウントへと変更した。また、ガソリンタンクをアルミ製に変更することで、車重を大幅に軽量化している。さらにスイングアームには、アクティブがネイキッド用スイングアームとして開発した、軽量で高剛性のプレスフォーミングスイングアームを採用。バネ下重量の軽減、そしてハイグリップタイヤの特性を引き出して、ダエグでスポーツライディングが楽しめる仕様へと昇華させている。
前後サスペンションはハイパープロで、日本の道路環境に合わせてリセッティングをほどこしたジャパンスペックを装備。また、“止まる”に関しては、同社がかねてより力を入れて開発しているブレーキまわりを装備。キャリパー以外のマスターやローター、ブレーキラインはアクティブ製品で制動力の向上はもちろんのこと、コントロール性の向上をはたしている。
なお、このダエグでは開発中のアフターパーツが装着されている。たとえば、足まわりの強化によって懸念されるフレームの剛性を補うため、ダウンフレーム補強バーを新たに追加して対策している。この補強バーはアルミの削り出しクランプを使うなど、重量も配慮されている。
ダエグはオールマイティに楽しめる素性のよさで人気を得ているが、カスタムすることで、さらにダエグの可能性は広げることができる。それにより、今までとは違うダエグを楽しむことができるようになるだろう。アクティブからは今後もダエグ用アフターパーツがリリースされる予定で、愛車の可能性を広げるためにも、今後もダエグオーナーは注目してほしい。
とじる
カスタムパーツギャラリー
「ZRX1200 DAEG by アクティブ」の主なカスタム内容
エンジン総排気量 | 1,164cm3 |
---|---|
エキゾーストシステム | アクラポビッチ |
ホイール | (F)ゲイルスピード タイプGP1S 3.50-17 (R)ゲイルスピード タイプGP1S 6.00-17 |
タイヤ | (F)ブリヂストン S21 120/70-17 (R)ブリヂストン S21 190/55-17 |
Fブレーキ | キャリパー:ブレンボ4ポット ローター:ゲイルスピード マスター:ゲイルスピード |
Rブレーキ | キャリパー:ブレンボ2ポット ローター:ゲイルスピード マスター:ゲイルスピード |
Fフォーク | ハイパープロ |
ブラケット | アクティブ |
Rショック | ハイパープロ |
スイングアーム | アクティブ |
ハンドルバー | ファナティック(参考出品) |
ガソリンタンク | アクティブ×ビーター(参考出品) |
スクリーン | A2フォーム |
シート | スプリームシート |