空冷Zを愛する一個人として良質なリプレイスパーツを提供し続ける
1998年にはプロダクトMカンパニーから社名を現在のPMCへと変更。海外の良質なカスタムパーツを取り扱うディストリビューターとして、そして空冷Zのリプレイスメントパーツの販売にも力を入れていく。
「空冷Zのリプレイスメントパーツに力を入れたのは、私自身がZ2が好きだったことにほかなりません。一ユーザーとして空冷Zに乗り続けたい。でも、経年劣化は避けられない。純正部品は廃番ですし、デッドストックや中古部品は高価。だから、空冷Zを愛する一ユーザーとして純正と同品質、もしくはそれ以上の品質の部品を適正価格で、空冷Zを愛するユーザーに届け続けるのが役目だと思っています」
そして現在、PMCの主力製品の一つとなったのがリプレイスメントパーツだ。Z1やZ2、角Zなど、空冷Zのオリジナルスタイルを維持するために必要となる純正の代替品をラインナップする。レストアやカスタムを行なう際に重宝されている。
マフラー
ガソリンタンク
サイドカバー
ハーネス
PMCのリプレイスメントパーツは外装から足まわり、エンジンまわりとフレームとエンジン本体以外はそのほとんどをカバーしており、レストア目的のユーザーからも好評を得ている。エンジンに関しては、クランクなどは再利用できるものが多いそうだが、シリンダーヘッドに関してはそういうわけにもいかないそうで、今後はシリンダーヘッドなどの復刻部品の製作も検討中なのだそう。
さらにPMCは専門メーカーとのコラボレーションで空冷Z用の高性能パーツなどを開発し、販売を行なっている。純正スタイルを大きくくずさないカスタムに最適な仕様となっており、アドバンテージKYBと共同開発したフロントフォークは、純正と同じφ36㎜とφ38㎜をラインナップしている。
ステムキット
ブレーキ関連パーツ
KYBとの共同開発品
空冷Zのパーツに関しては、今後もラインナップの充実を図っていくという正本氏。これまでも、そしてこれからも、PMCは空冷Zを愛するユーザーを支えるパーツメーカーであり続ける。