パーツメーカー

日本国内のみならず、世界各国に多数存在するカスタムパーツメーカー。各社はそれぞれの理念に基づき、多様な製品を日々開発している。当コーナーは、そんなパーツメーカーの思いや歴史、舞台裏などに迫る。

パーツメーカーPMCの製品たち

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空冷Zを維持するのに非常に有効なリプレイスメントパーツ。そんな空冷Z用リプレイスメントパーツや、カスタムパーツの開発と販売を行なっているのが今回取り上げるPMCである。PMCが今に至る経緯を紹介していく

空冷Zの車両販売から部品メーカーへと転換

1972年に発売されたZ1をはじめとする空冷Z系モデル。生産からかなりの年数を経ているが、これらは今でもきちんと手をかければ安全に走ることができる。リプレイスパーツやカスタムパーツは、それを実現するのに非常に有効なパーツで、PMCからは数多くが発売されている。すでに廃番となっている純正部品の代替品として、高い品質のモノを提供し続けているのだ。

PMCは同社代表の正本晃二氏が1989年に創業したプロダクトMカンパニーがその前身となる。少年のころからZ2をこよなく愛していた正本氏は、アメリカ帰りの友人から、アメリカではZ1が手ごろな価格で販売されていると聞き、友人を通じてアメリカからZ1を3台輸入する。その1台に乗ってみて、正本氏は大きな衝撃を受けたという。

「それまではZ2しか乗ったことがなかったんですが、750㏄と900㏄の違いに驚きました。それで、Z1は国内でも売れるのではないかと思い、知り合いのバイクショップを通じて業者向けのオークションに出品したのです。すると驚くほどの高値で落札されたので、これをビジネスにしようと考えたのです」

こうして、アメリカから輸入した空冷Zを販売する車両販売をメイン事業としたプロダクトMカンパニーが立ち上がる。アメリカから仕入れた車両の半分は業販でバイクショップなどに販売され、半分は個人ユーザーにも販売された。

「業販は輸入した現状のままで販売することが多かったのですが、一般ユーザーに販売する場合は現状のままというわけにはいかない。そこで修理を行ない、必要な部品を当時は自作するようになったのです」

このころから空冷Z系カスタムが流行りはじめ、アメリカから車両だけでなくカスタムパーツも輸入するようになり、車両販売だけでなくパーツの取り付けも行なっていくようになる。

取材協力PMC
TEL0799-60-0101
URLhttp://www.win-pmc.com


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