充実した自社設備
兵庫県豊岡市にあるビトーR&D本社内には各種工作機械がそろえられており、主に切削加工用のマシニングセンタなどを使い、マグ鍛をはじめとする製品加工を行なっている。また、マグ鍛は一般公道用でもあるため、国土交通省が定める安全基準、JWL規格をクリアしていなければならないため、各種試験機で確認している。ただし、同社ではJBスペックという独自の社内規格を設けており、このJBスペックはJWLより厳しい数値となっている。さらにレースで使うホイールもテストしている。
そんなビトーR&Dは、今後どのような展開を見せていくのか。
「Z900RSなど、現行車はかなりよくなっていますが、改善すればもっとよくなります。現行車用としてそんな改善パーツを出していきたい。また、旧車の人気はこれからも衰えることはないと思いますので、さらによくするための研究開発をしていきたいですね」
ちなみに、美藤氏が今注目しているのはZRX1100/1200Rとのこと。その理由はカスタムベースとして値段が手ごろで、しかも水冷エンジンなので耐久性が高いことが挙げられるという。今後再注目される1台かもしれない。
同社の実力に触れられる試乗会を開催
同社では毎年春に兵庫県のコウノトリ但馬空港駐車場でJBパワーミーティングを開催している。このミーティングではビトーR&Dが誇るコンプリートマシンの試乗会が開催されるほか、同社製品を手に取って見分することができるとあって毎年人気なのだ