パーツメーカー

日本国内のみならず、世界各国に多数存在するカスタムパーツメーカー。各社はそれぞれの理念に基づき、多様な製品を日々開発している。当コーナーは、そんなパーツメーカーの思いや歴史、舞台裏などに迫る。

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ミニに限らず幅広い展開を見せる

ギルドデザインは2010年からiPhone用ケースの販売を開始。これがヒット商品となる。

「かねてよりバイク以外の異業種への参入も模索していました。当社の社員は平均年齢も若く、新しいモノ好きが多いので、当時出始めたiPhoneを手に入れる社員がたくさんいました。でも、落としてガラス面を割ってしまうことが多かったため『それならカバーを作ってみよう』というのがキッカケです」

ギルドデザインのアルミ削り出しのスマートフォンケースは軽くて強く、デザイン性もよかったために支持された。バイク用パーツの製作でつちかってきた技術で異業種へ参入し成功を収めた事例でもあるのだ。

現在はiPhone以外のスマートフォン用ケースも製造販売しており、有名キャラクターとコラボレーションした商品も数多く手がけ、この分野でトップブランドとなっている。

ただ、ギルドデザインではビッグバイク用のカスタムパーツも継続的に生産しており、ステムブラケットやスイングアームのほか、アルミ総削り出しのフェンダーレスキットなどをリリースしている。今後は250㏄以上のパーツの充実も検討中であり、現在はZ900RS用のパーツ開発に力を注いでいる。主力となるステム、スイングアーム、フェンダーレスの3本柱は変わらないが、ハンドルやキャリパーサポートなども検討中とのこと。また、ステムブラケットやスイングアームはストライカーと共同で開発を進めていることもあり、ギルドデザインのブランド名となるか、Gストライカーとしてリリースするかは未定となっている。なお、スイングアームに関してはGストライカーのブランド名での展開となっている。

ギルドデザイン 開発中のステムの設計図面
ギルドデザイン 開発中のスイングアームの設計図面
同社ホームページ上には製品開発の担当者のブログも掲載されており、新製品の開発情報や進捗情報も随時更新されている。写真のような設計図面も掲載されているため、要チェックだ

「やりたいことはいっぱいあります。アルミ削り出しであれば、当社で作れないモノはないというぐらいに技術を高めて、ラインナップも増やしていきたいと思っています。また、ここ最近はストライカーさんとのコラボレーション、Gストライカーのスイングアームが好評です。当社としてもスイングアームに関するノウハウを今後も活かして、ミニバイク用もビッグバイク用もスイングアームもさらに力を入れていきます。さらに技術を伸ばし、品質を向上させて、おもしろいアイデアでお客さまのカスタムライフを応援するのが目標です」

ストライカーとのコラボレート

Gストライカーは同社代表の山口直彦氏がカラーズインターナショナル代表の新 辰朗氏と旧知の仲だったこともあり、両者がコラボレーションして生まれたブランドだ。ギルドデザインが製品開発して、ライダーの新氏がテストすることによりブラッシュアップした逸品だ。

スイングアーム

Gストライカー スイングアーム
新氏の「スイングアームをしならせて旋回性を上げたい」という言葉を受け、「縦剛性は強く、横方向は適度なしなりを」がコンセプトに開発されている

フェンダーレスキット

250㏄以上の高年式モデル用でリリースしているフェンダーレスキット。特徴はナンバープレートを支える左右2枚の削り出しのアルミ製ステーで、削りの美しいデザインがさりげなく見えるモノとなっている。ほかにはないスタイルで、高級感も演出している。

※本記事はカスタムピープル180号(2018年6月号)掲載記事を再編集したものとなります。時系列はとくに断りがない限り、記事製作当時のものとなります

取材協力ギルドデザイン
TEL0595-85-3608
URLhttp://www.gilddesign.co.jp


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