パーツメーカー

日本国内のみならず、世界各国に多数存在するカスタムパーツメーカー。各社はそれぞれの理念に基づき、多様な製品を日々開発している。当コーナーは、そんなパーツメーカーの思いや歴史、舞台裏などに迫る。

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スポーツ性を大きく左右するブレーキパーツも続々開発中

ゲイルスピードは、アクティブの世界戦略を担うブランドだ。2002年よりアルミ鍛造ホイールの生産を開始し、現在はホイールのほかにブレーキパーツを生み出している。マスターシリンダーやブレーキディスク、そしてブレーキキャリパーも開発している。

マスターシリンダー(F)

アクティブ ゲイルスピード マスターシリンダー(F)
フロントブレーキマスターシリンダーの交換は、もはやカスタムにとって欠かせないメニューのひとつだ。鍛造ラジアルマスターのエラボレートVRE/REはMotoGP、Moto2マシンに採用された実績も持つ。可変レバーレシオを採用したVRCやエントリーモデルのRMなど、3タイプをラインナップ

マスターシリンダー(R)

アクティブ ゲイルスピード マスターシリンダー(R)
バイクのコントロール性を高めるためには、リヤブレーキのグレードアップが欠かせない。ゲイルスピードのリヤマスターシリンダーは操作性を追求して開発。また、高い切削技術を駆使することで無駄のないスリムなフォルムを実現している

ブレーキローター

アクティブ ゲイルスピード ブレーキローター
ホイールやマスターシリンダーの製造でつちかった技術を惜しみなく投入し”究極のスポーツディスク”をテーマに開発したブレーキローター。熱膨張に対応しつつ、回転方向のガタを抑えるフラットインサート加工を採用。インナーローターは高剛性を維持しつつ、極限の軽量化に成功

リヤキャリパー

アクティブ ゲイルスピード リヤキャリパー
ゲイルスピードブランドの展開によって蓄積された豊富なデータと加工技術は、つねに新たな製品作りに活かされている。同社はブレーキ関連のパーツとしてマスター、ローターに続いてキャリパーの開発にも着手しており、今後もブレーキ関連の新製品を次々開発していく予定だ

「弊社ブランドであるゲイルスピードは、国内のみならず、世界へと展開していくブランドとしてとらえていて、そのために世界GPなどにもパーツを供給しております。おかげさまで欧米のみならず、アジア圏でも売り上げは好調で、同市場の動向からも目が離せません。サスペンションのハイパープロは、特異なスプリング特性を活かして、ストリートに特化した製品を開発しております」

同社の国内工場には2基のマシニングセンタと1基の旋盤を設備しており、ホイール、マスターシリンダーの加工を行なっている。また、ベトナムにも工場を設立し、4基のマシニングセンタ、2基の旋盤が稼働している。プレスや曲げ、溶接に関しては現在外部業者に委託しているという状況だが、いずれは自社で行なえるよう、設備投資にも意欲を見せる。

バイクをめぐる環境が刻々と変化を続けるなか、カスタム業界にも変化は訪れており、西山氏もそんな変化を身をもって感じている。

「カスタムを愛好するユーザーが高年齢化するとともに、派手ではなく、落ち着いた見た目の製品が好まれるようになってきました。そんななか、機能がしっかりしていることはもちろん、その製品の本質が明確なモノだけが今後も生き残っていくと思っています。そういった製品作りを続けていくことで、弊社を応援していただいているユーザーさまからもご支持をいただけると思っています」

時代が変われど、機能と質を最優先したアクティブの製品作りは今後も続く。

アクティブ 東京モーターサイクルショー出展の様子
アクティブは、日本最大の二輪展示イベント、東京モーターサイクルショーに毎年参加しており、新製品やカスタムバイクなどを展示している。18年よりドイツのツーリンググッズメーカー、SWモテックの製品の取り扱いを開始しており、そういった取り扱いブランドの新製品も含めて今年も出展予定だ
取材協力アクティブ
TEL0561-72-7011
URLhttp://acv.co.jp


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