レースに積極的に関与してサポートとパーツ供給も実施
レースにも積極的にかかわる同社は、かつて自社チームで国内選手権や鈴鹿8耐、アジア選手権といった著名なレースで着実に実績を積み上げてきた。
現在、自社チームでのレース活動は行なっていないものの、同社のマフラーはカワサキのメーカー系チームであるカワサキチームグリーンに供給されており、レースの現場で得られたノウハウは市販製品にフィードバックされている。
熟練のベテランが操る設備の数々
マフラーの生産には、先に挙げた3Dベンダーをはじめとするさまざまな機材が用いられている。また、開発においてはシャーシダイナモなどの計測器も使用している。もちろん機械だけで生産することは不可能であり、機材を活用するスタッフもベテランぞろいで、それぞれがプライドを持って各工程の作業を担当している。
CUSTOM MACHINE
KAWASAKI Z900RS
日本ビート工業は、話題のZ900RSのカスタムにもいちはやく着手している。やはり注目したいのがマフラーだ。異形断面サイレンサーのナサート・エヴォリューション・タイプ2と、オーソドックスな円筒形タイプのサイレンサーも設定。ステップや外装パーツ類などもラインナップする。
KAWASAKI Ninja 1000
コンパクトで扱いやすいニンジャ1000用のマフラーは、その特性をより活かすべく、低中速をねらったセッティングとしている。エキゾーストパイプは1-3、2-4を連結した4-2-1集合となっていて、サイレンサーはやはり車体のイメージを重視して小型のタイプを採用している。
KAWASAKI ZX-14R
ツインテールサイレンサーの堂々としたリヤビューが特徴的なZX-14R。重量車でありながら扱いやすさが特徴の同モデルの特性をより伸ばす方向でマフラーは開発されていて、高速域への過渡特性は格段に向上し、ビッグバイクらしい強烈な加速感をより味わえる。もちろん軽量化も実現。
KAWASAKI Ninja H2
ニンジャH2用マフラーは、2018年現在だとスリップオンタイプのみのラインナップとなる。同車は車体下部に大型のサブサイレンサーを装備しており、ここで十分な消音、排ガス対策が行なわれているため、サイレンサーはノーマルと比べるとはるかにコンパクトなサイズのモノを採用している。
※本記事はカスタムピープル185号(2018年11月号)掲載記事を再編集したものとなります。時系列はとくに断りがない限り、記事製作当時のものとなります