日本ビート工業の2枚看板の一つ、ステップ
日本ビート工業においてマフラーと双璧をなすステップキットは、誕生以来これまでに数々の仕様変更を受けて現在に至っている。その名称もバックステップからスーパーバンク、そして現在のハイパーバンクへと変化した。
各メーカーがそれぞれ独自のステップキットを出しているなか、同社のハイパーバンクはベースプレートこそ他社製ステップ同様、CNCマシニングセンタを使用しているのだが、ペダルやステップバーなどのパーツは手間やコストがかかる鍛造で生産している。これは部品の剛性を高めるための手法で、転倒してしまっても、ペダルやバーの破損を最小限に抑えることを目的としている。たとえツーリング先などでトラブルに見舞われてしまったとしても、走行不能に陥る可能性は低くなるのだ。カラーオーダーは別料金になるものの、8種類の色を選べて、なおかつパーツごとに異なる色もオーダーできる。また、破損した部品のみを注文することも可能だ。
同社はバイクパーツ量販店でのパーツの取り付けイベントを実施しており、自社のアピールと同時にユーザーの声を積極的に収集している。性能、品質の追求、そしてユーザーのニーズの分析など、良質な製品を生むために、同社はあらゆる努力を惜しまない。
ペダル先端
ステップに求められる要素はそのポジションのみならず、良好な操作性も挙げられる。同社はこれまでさまざまなタイプのペダルを開発しており、かつては先端を二本として確実な操作を実現するタイプも生産していた。現在はオーソドックスな1本タイプで、破損を避けるべく可倒式としている。
バー先端
ステップバーの形状は、パーツメーカーによって異なるが、日本ビート工業の場合はスーパーバンクとハイパーバンクとで異なる。ただし、先端に関しては、両者ともタイプは異なれど、丸型となっている。
カラーバリエーション
ステップのカラーといえば長らくシルバーかブラックといったところだったが、近年ではアルマイトによってさまざまなカラーのステップが登場している。日本ビート工業のステップは全部で8色が用意されており、右のカラーはその一部。パーツごとに異なる色を選ぶこともできるので、より理想のカスタムに近付けられる。ただしカラーオーダーは別料金。
鍛造のメリットとは
日本ビート工業のステップ、ハイパーバンクは、ベースプレートこそ一般的なステップ同様に削りを使用しているが、ステップバーやペダル類は鍛造パーツを使用している。鍛造の粘り強さに注目し、万一にも転倒してしまったとしてもステップの破損が最小限に抑えられ、走行不能に陥る可能性も低くなるのである。