パーツメーカー

日本国内のみならず、世界各国に多数存在するカスタムパーツメーカー。各社はそれぞれの理念に基づき、多様な製品を日々開発している。当コーナーは、そんなパーツメーカーの思いや歴史、舞台裏などに迫る。

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進化するバイクに最新技術で向き合う

創業以来、多種多様な製品を生み出す同社だが、なかでもマフラーとステップは、同社を代表するパーツとして広く知られており、多くのユーザーに親しまれている。

同社のマフラー、ナサートは、チタンを素材としたエキゾーストパイプを使用し、サイレンサーは円筒形やカーボン、オーバルなど、その時代に求められる形状を提供してきた。現在のサイレンサーは、騒音などの規制値をクリアするべく十分な容量を確保し、なおかつバンク角も犠牲にしない多角形断面のエヴォリューション・タイプ2サイレンサーが採用されている。また、スーパーチャージャーを搭載したニンジャH2が登場した際には、エンジンが発生する膨大な熱量に対応すべく、世界最高レベルの耐熱性を有するチタン、スーパータイエックス(SUPER-TIX)を素材に採用。現在同社製マフラーは、一部車種を除いてこの素材で統一されている。

“SUPER-TIX”とは?

スーパータイエックスとは、世界最高峰の耐熱性を有するチタン素材である。日本ビート工業は一部車種を除き、この素材をほとんどのマフラーに採用している。スーパーチャージャーを搭載するニンジャH2が登場したことで、品質を徹底追求する同社は、その高温、高圧の排気ガスに対応するべくこの素材を採用した。

40年近い歴史を誇る日本ビート工業の主力商品マフラー

バイク用のアフターパーツの代表格はなんといってもマフラーだ。日本ビート工業の主力製品もマフラーで、その歴史は70年代に生み出したZ1用の集合マフラーから始まった。現在主流のチタンも、市販用としては同社が先駆けて採用し、現在はより耐熱性の高いスーパータイエックスを採用。同社製マフラーはカワサキのメーカー系チームであるカワサキチームグリーンも採用する。

日本ビート工業 マフラー装着イメージ
同社製現行マフラーのナサート・エヴォリューション・タイプ2サイレンサーを、異径断面構造とすることで高い消音効果を求めるとともに、バンク角も確保。そのルックスは、近年のバイクの形状とも抜群の相性のよさを見せる

3Dベンダーの活用

同社製品の高い品質を裏付けるポイントとしては、スタッフらのマンパワーはもちろんだが、積極的に採用した高性能の機材も挙げられる。マフラーの生産に使用される機材としてはパイプベンダーのほかに、より滑らかなカーブを描き出せる3Dベンダーを完備している。エキゾーストパイプのカーブが滑らかになることで、排気抵抗が軽減し、さらなるパワーがもたらされる。製品の規格もより均一化できるなど、品質向上にも貢献する。

日本ビート工業 3Dベンダーの活用
日本ビート工業 3Dベンダーの活用
日本ビート工業 3Dベンダーの活用
日本ビート工業 3Dベンダーの活用
日本ビート工業 3Dベンダーの活用
日本ビート工業 3Dベンダーの活用
取材協力日本ビート工業
TEL072-257-7600
URLhttp://www.beet.co.jp


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